OpenfilerによるiSCSIストレージの作成
Openfilerとは、ストレージ機能に特化したOSです。
インストーラーは anacondaを使用しているので、誰でも簡単にインストールすることが出来ます。
今回はこのOpenfilerを使い、KVMでライブマイグレーションを行うためのストレージに使用したいと思います。
Openfiler導入時のPCスペックは、
CPU Intel(R) Pentium(R) 4 CPU 2.80GHz
CPU SPEED 2.79 GHz
memory 1001.03 MB
1.Openfilerをダウンロードします
今回は、32bitマシンを使用したので、ダウンロードしたファイルは、x86 - ISOimageになります。
2.ISOイメージをメディアに焼きインストール開始
Enterで処理を続行する。
メディアチェックは「Skip」で次へ進む
次へ進む
言語は、「Japanese」を選んで次へ進む
「Manually Partiton With Disk Druid」を選んで次へ
HDD内のデータが消えますよ?的な警告が出るが、「Yes」を選択し、次へ
画像がつぶれて見ずらいが、ここでは、パーティションの設定を行う。「new」で作成。
必要なパーティションとして、
・マウントポイント「/」 作成(作成時は10G確保)
・マウントポイント「/boot」 作成(作成時は10G確保)
・Type Swap 作成(作成時は10G確保)
・PV:Phisical Volume 作成(作成時は250G確保)
・VolumeGroup 作成(上で作成した、PVを指定)
残りは「Free」領域として確保しておく。
※ほかのサイトでは、「Free」領域を確保しといてインストール完了後に設定すると書いてあるが(通常はそのやりかた)
今回の検証では、それができず、アップデートしてもできず、仕方なくインストールの段階でVGを作成する。
ネットワークデバイスの選択。ethしかないので、変更なし。DHCP使用。
タイムゾーンとして、Asia Tokyoを選択。上の地図上で、東京付近をクリックしても、自動で選択される。
Adminのパスワードを設定する
しばし待って、インストールが完了したら、再起動する
3.インストール完了後、表示されたURLにアクセスし、設定を行う
ブートすると、Grubが立ち上げるので、一つしかない「Openfiler」を選択する。
Openfilerを起動すると、上記のような画面が表示されるので、表示してあるURLにブラウザからアクセスする。
今回の例では、「https://192.168.229.128:446」
上記のURLにアクセスすると、ログイン画面が表示されるので、
username = openfiler
password = password
でログインする。
ログイン後、「Volumes」タブを押し、右のVolumeSection欄にある、「Volumes Groups」を選択する
上記の画面が出現するので、
・VolumeName 「任意の文字」
・VolumeDescription 「説明」
・Required Space 「今回はMAXに使用」
・FileSystem/VolumeType 「iSCSI」
を選択し、Create.
上記のように、Volume画面のTOPに移動すると、緑色に円グラフが変わっているのがわかる。
Volumesタブの右側にある「iSCSI Target Setup」をクリックする。上記6番目。
TargetIQNをAddで追加する
Incoming User, Outgoin User,でユーザを追加する。
※これは必要ないかもしれません。
次に、「Service」タブをクリックし、iSCSI target Serverを「Enable」にし、起動させる。
以上でインストールと、初期設定は終わりです。
今回は、必要最低限の設定で起動を行っているため、アクセスコントロールなどは、別途行う必要があります。
Linux側の設定は次回載せる予定です。